【FDの考え】

日常の、些細な事柄から心の琴線にひっかかったコトについて書き綴ってみようと思います。

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ひっそりと転載機能を考えてみます・・・その2

知識補完のつもりが・・・


現在、あらためて転載機能について記事を書くべく準備をしている最中・・・記事を進めるにあたり、どうしても著作権法のことを勉強しないといけないと思い、著作権法の森に入ることにしました。



条文・判例・論文を読み始めた途端・・・「あぁ、このアイデアは?」「これもいいな♪」と・・・。しまいには弁理士試験の問題まで到達・・・(笑)



「無知であった自分」と「間違っていなかった自分」と出会いました。



トンコさんのブログの著作者と著作権者という記事にもあるように、色々なところで著作権(及び著作権法)に関する記述を見るのですが、意外に総じて「著作権法違反・著作権侵害」と括られているのですよね。




著作者人格権・・・
「ヒト(自然人・法人)」に生まれる権利・・・だから一身専属(ちなみに、著作人格権ではない。『者』がつきます)
著作権・・・
「モノ(著作物)」にくっつく、又は派生する権利・・・財産権、だから譲渡などができる
著作物・・・
著作権の対象となるモノ




この部分を理解しておかないと、後から仕入れる情報でグチャグチャになりますね。「ヒトにつくのかモノにつくのか」という点、争いとなる箇所との関連で変わってくる訳です。「著作権法違反(または侵害)だ!」と色々なところで目にしますが、「著作権法の○○の権利違反(または侵害)だ!」の方がよりよいでしょうねぇ。





そして、「ホッ」と思った点、それが僕が記事に挙げた著作権も数多くある中の一つの権利に過ぎないことが間違っていなかったというコト・・・。





ブログという表現媒体ですから、著作権が非常に大切にされる傾向はあって当たり前でしょうが、僕自身はあまり特別視をしていませんでした。ただブログの記事で見かける著作権に関する記述に「そんなものなのかなぁ~そんなに大事なのかなぁ」という気持ちで眺めていました。(実はむしろ、僕は著作権より文責を大事にしています。この文責についてはおそらくこのシリーズで最後に書くこととなります。)




法律や規約というものは、その法律が有する独特のクセというか方式みたいなものがあります。僕は学者ではないので、条文から法体系を紐解くパターンではなく、手続きや判例からその法律が持つ理念を理解する手法をとっています。今回も同じアプローチをし、最後に正式に条文を読み、「あぁ、普通の財産権と同じでいいんだ。(数多くある中の権利の一つじゃないかという)自分の勘は間違っていないんだ。」と思ったのでした。



著作物というモノにつく著作権、通常の売買で所有権が移転した場合、売った側の所有権は消滅します。それでは著作物を創作した方の権利が完全に保障されません。売った後で色々いじられ、最初のモノとは大きく変わったモノになっては元も子もありませんからね。だから著作権法は、最初に著作物を生み出したヒトにつける権利と、生み出されたモノそのものにつける権利に分けたのではないかなと想像します。



そして、著作権は・・・所有権などと同様、財産権の一種と扱われます。・・・ということは、放棄や譲渡といった行為(契約)が可能となるのです。勿論、「私の著作物、使っていいよ。」という使用許諾も含まれます。


参考条文
著作権法第61条(著作権の譲渡)
著作権は、その全部又は一部を譲渡することができる。
2 著作権を譲渡する契約において、第二十七条又は第二十八条に規定する権利が譲渡の目的として特掲されていないときは、これらの権利は、譲渡した者に留保されたものと推定する。

著作権法第27条(翻訳権、翻案権等)
著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。

著作権法第28条(二次的著作物の利用に関する原著作者の権利)
二次的著作物の原著作物の著作者は、当該二次的著作物の利用に関し、この款に規定する権利で当該二次的著作物の著作者が有するものと同一の種類の権利を専有する。

著作権法第63条(著作物の利用の許諾)
著作権者は、他人に対し、その著作物の利用を許諾することができる。
2 前項の許諾を得た者は、その許諾に係る利用方法及び条件の範囲内において、その許諾に係る著作物を利用することができる。
3 第一項の許諾に係る著作物を利用する権利は、著作権者の承諾を得ない限り、譲渡することができない。
4 著作物の放送又は有線放送についての第一項の許諾は、契約に別段の定めがない限り、当該著作物の録音又は録画の許諾を含まないものとする。
5 著作物の送信可能化について第一項の許諾を得た者が、その許諾に係る利用方法及び条件(送信可能化の回数又は送信可能化に用いる自動公衆送信装置に係るものを除く。)の範囲内において反復して又は他の自動公衆送信装置を用いて行う当該著作物の送信可能化については、第二十三条第一項の規定は、適用しない。




例えば僕がブログで創作小説を作成しました。(この時点で著作物の誕生、僕が著作者となり、著作物には著作権が発生。)
その小説を目にした出版社が小説を出版。(僕と出版社の著作権譲渡契約。出版社も著作権者となる。)

例えば僕がオリジナルの曲を作成。(この時点で著作物の誕生、僕が著作者となり、著作物には著作権が発生。)
その曲を耳にしたレコード会社がCD化。(僕とレコード会社の著作権譲渡契約。レコード会社も著作権者となる。)
レコード会社はJASRACと著作権の信託的契約をする。使用許諾事務を任せる意味合い。(だからブログでの音楽使用の申請はJASRACが申請先となる。そういった点においてはJASRACも著作権者となる。)
その曲をブログで流したい場合やCMで活用したい場合は、JASRACに対し使用の許諾の許可を受ける。


手元にある著作権譲渡の契約やJASRACの使用許諾申請書など目を通しましたが、やはり・・・かなりの条文で使用に関する条件などが書かれています。当然ですよね、契約なのですから。


すなわち、著作者が譲渡するにあたって自らが受ける恩恵を法律によって保障されていると同時に、契約によって条件を納得した以上、著作権者となる相手に自らの著作者人格権を我儘には使えないという訳です。



さて・・・Yahoo!ブログにおける転載機能・・・著作権の譲渡とみるか?使用許諾とみるか?著作権の放棄とみるか?




僕は以前、転載機能は著作権の放棄じゃないか的な文章を書いたかもしれませんが、今回、著作権法を読んで、転載機能は「著作権の使用許諾」に該当するのではないかと考えに変化しました。



理由としては・・・
1.転載記事を訂正追加する権限が転載元にしか存在しない。
2.転載してもいいという可否の判断を、常に転載元者ができること。
・・・です。



もっとも、これはあくまで僕の考えですので、違った考えもあるでしょう。なにせ判例がない訳ですからね。



「FDさん!もしFDさんの言うとおり『著作権の使用許諾』だったなら、自分の意に沿わない転載記事の活用に関して、著作権者として転載先に文句言えるじゃないか!」



・・・という意見が出てきそうです。ところが・・・問題はそんなに簡単ではないのですよね。




何故なら、現状の転載機能の仕様は前回の記事で示したとおりの約束事しかないからです。




前述したとおり、JASRACの使用許諾申請書には、使用者に対し様々な「しばり」を与えます。それに対して転載機能は前回の記事で示したとおりの「覚えておくこと その1~その4」までしか存在していません。



著作権法でカバーできる部分は著作権法で、そして、著作権法でカバーできない部分、すなわち財産権に関する契約の部分においては財産権に関する上位に位置する法律・・・すなわち民法で処理をする形になるかと思います。




そして、いよいよ現状の仕様を前提として、転載機能を考えていきましょう。
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コメント

こんばんは。 そうですね、もしも著作権が絶対的な効力を持つならば、転載にも「印税」のようなものがつくかもですね。そしてユーチューブの行き先は??とも思います。 現状のヤフーでの転載は、なんとなく回覧板のような感じがします。

  • 2006/12/01(金) 20:03:25 |
  • URL |
  • おや #-
  • [ 編集 ]

おや さん こんばんは!

実は今夜はマンガ喫茶からログインしています。そして、ちょうど「史上最強の弟子ケンイチ」読み終えました^^

Yahoo!ブログにおける How to 系の方々は、wiki 文法などの知恵の普及に転載を活用しているかと思いますが、そのうちの「イチ流派」くらい「我が流派は、転載に頼らぬ!」という人、出てこないのかなと思ったりします。

「他がやってて止められない」のじゃなく、「ウチに来てくれる方々だけでも気づいてくれれば」という思想・・・。

・・・はっ!これ・・・シリーズの終盤に書こうと思っていたことでした(笑)

  • 2006/12/02(土) 00:38:30 |
  • URL |
  • FD #rHC6qD16
  • [ 編集 ]

こんにちは

連載第2弾ですね。
うんうん、転載可としていることは黙示の許諾を与えているということだと思うんです。しかも多くの人は無意識に。これが恐ろしい。。。
続編楽しみにしています。

  • 2006/12/02(土) 13:14:54 |
  • URL |
  • トンコ #-
  • [ 編集 ]

著作権と転載機能と絡めると・・・

ふむふむ。この記事ではいったん「許諾」の解釈で進められるのですね。
FDさんの解釈とは違うのですが、現状の機能では無限転載が可能なので、「転載可」=「複製権の放棄」かなぁ、と私は思っていました(※「複製権の譲渡」となると、転載者に再転載の許諾権限があることになってしまうため)。
しかし、転載機能はY!ブロガーしか使えない機能なので、「転載可」をもって完全な「放棄」としていいか疑問が残る。あくまでもY!B内に限り複製を許すという機能=「Y!B内のみでという条件付の許諾」と解釈することが最も穏当かつ適切、なのかもしれない。・・・と考え直しました。
素人の私流の解釈なので、自信はないですが・・・
あんまりコメントするとまずいでしょうか^^; 次の記事を待ち(わび)ます。

  • 2006/12/03(日) 00:07:25 |
  • URL |
  • わたりとり #LkZag.iM
  • [ 編集 ]

トンコさん、わたりとりさん、こんばんは!

忘年会の帰り道、事務所に立ち寄ったFDです。

コメントの回答の質からして、お二人にお答えする形の方がよいと思い、コメントさせてもらいますね。

順番的に逆になりますが、わたりとりさんが仰る「複製権の放棄(Yahoo!ブロガーしか駄目なので、一部放棄若しくは条件付放棄という表現になりますかね)」・・・う~む・・・そうかも・・・。

「使用許諾」だと、最終的には「返さないといけない・使用をやめないといけない」のですが、返す期間がないため、「確定期日のない使用」とみなせるかなと考えて・・・あ、でも確定期日のない場合、貸した側が「いつでも返せ」と言えるハズ・・・。(コメントうちながら色々な考えが・・・)

複製権の「放棄」だと、短絡的に「自分の複製する権利も放棄しちゃうことにならないかな」と思ってしまっていました・・・。でも、その方がしっくりくるかな・・・。

でも・・・「転載可をやっぱり不可にしよう!」としたら・・・あぁ、この場合も放棄の撤回(おそらく変な論理・・・取消の撤回は認められない)、使用許諾の解除(でも転載された記事は帰ってこない)に・・・!

そうか・・・!複製権の放棄ではなく、「複製権の許可」という考えは???「このボタンがある限り、著作権者として(Yahoo!ブロガーのみですが)いつでも複製していって頂戴♪」です。「今現在、私は著作権者として、Yahoo!ブログの機能を使って複製権を行使しています。」です。どうです???

う~む・・・記事を書き加える必要があるかな・・・。すこし自分の案を自分でいじめてみます。

ただ、複製権の(一部?限定条件付)放棄にせよ使用許諾、更には他の選択肢にせよ、トンコさんが仰ったように「転載可」とした時点で、黙示の許諾をしているのは紛れも無い事実・・・。

う~む・・・奥が深い・・・。

今から家に帰ってお風呂にでも入りながら・・・再検討してみます。

  • 2006/12/03(日) 01:26:18 |
  • URL |
  • FD #rHC6qD16
  • [ 編集 ]

黙示の許諾について

私自身は放棄ではなく「黙示の許諾」だと考えています。
ただ、もうちょっと視点として掘り下げた意見が見たかったことは
「許諾」とはどういう意味か?という点です。
果たして著作者が「相手を認知しない許諾(承諾)」というのが
あり得るのだろうか?という疑問です。
放棄であるなら無差別に誰が利用しても構わないでしょうけど、
許諾であるならば著作者は「相手を知る必要」があるのではないか?
と思うのです。
あとは、その場合の「付帯条件」についての有効性などについても
皆さんに聞いてみたいな・・・と個人的には思います。
拡大解釈になるかもしれませんが、ネット上に存在するHPなどでも
著作権表示や利用規約ページを設定し、コンテンツの著作権を
明示していますが、それすらもキャプチャーやダウンロードにより
公衆に取得可能な状態に置かれている事には違いないという点も
少しこの問題に関わってくるかと思います。

  • 2006/12/04(月) 02:40:57 |
  • URL |
  • OYAJI #miF8IKPo
  • [ 編集 ]

黙示の許諾は至る所にありますよ^^

OYAJIさん こんばんは!

この場合、「放棄」にせよ「使用許諾」にせよ「黙示の許諾」である点はおそらく異論がないと想像しますよ。転載を「可」している時点で、第三者からは「この人は転載を許しているのだ」と・・・まさしく「黙して語らず」でわかってしまう訳です。

ちなみに・・・世の中には「黙示の契約行為」って一杯ありますよ。自動販売機しかり、掲示物のご自由におとりくださいしかり・・・そこには取得する側の選別はされませんよ。そして、それは全て法律上、なんらかの契約に分類されます。ただ堅苦しい契約の名前が出てこないだけです。

あと最後の部分のキャプチャー・・・の部分、僕はOYAJIさんの文章から「転載機能と、右クリックのコピペやキャプチャーも変わらない」的臭いを感じますが・・・もしそうだとしたら、ここだけの話にしておいた方がいいですよ。(・・・といっても確か以前、記事で書いてましたね)

転載「可」と管理者の意思によりなされているものと、管理者の意思が介在しない取得者だけの行為は全くの別物です。

拡大解釈というのは、基本的な約束事を拡げて解釈する方法で分野によっては許されません。

この話はここだけの話にしときましょう。著作権法、そして法律の理念を勉強してきなさいと言われてしまいますよ^^;

  • 2006/12/04(月) 02:57:00 |
  • URL |
  • FD #rHC6qD16
  • [ 編集 ]

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【著作権法】について

著作権法著作権法(ちょさくけんほう)は、著作権の範囲と内容について定める法律の総称である。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article- History License:GFDL

  • 2007/02/18(日) 10:06:26 |
  • 法律便覧(日本編)

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